幕末佐賀藩の家老たち
2017年01月18日
洋学 at 14:17 | Comments(0)
鍋島報效会徴古館から、今展示中の「幕末佐賀の家老たち」(1月22日まで)の図録がでました。じつに労作です。佐賀藩家臣団の仕組みは私にはよく分からなくなってしまうのですが、写真のようにわかりやすく図解してあります。つまり、佐賀藩の家臣団は二大別され、一つは十五組で構成される藩主直属の家臣団と、土地の自治的支配が許されている十一家(大配分)が率いる自立的な家臣団であることがわかります。藩の最高合議機関の御仕組所なる仕組みもわかりにくいのですが、これならひと目で理解できます。佐賀藩がどのように長崎防備をすすめていったかは、佐賀藩史において重要なテーマなのですが、この図でその歴史的な変化が色分けされているのでその変化が流れとともに理解できます。パレンバン号の図など、きれいな彩色図も多く掲載されています。ほかも大変工夫されていて、この図録を手に報效会徴古館を訪れると、また新しい発見があるでしょう。佐賀藩に関心のある人には、非常に便利でわかりやすい図録です。価格とか残部など、鍋島報效会徴古館0952-23-4200まで問い合わせてください。





